思い出したこと

僕は、6年くらい前に今の家に引っ越してきました。
それから1年くらい経って、隣り合わせの親の寝室と部屋を替えたんです。
理由は、僕が畳の部屋で寝る方が良かったからでした。
あれは、しばらくしてからでした。
確か日曜日の朝8時くらいだったと思います。
まだ寝ていたのですが、僕は身体が動かないことに気づいて目が覚めました。
金縛りです。
声を出そうにも声が出ません。
唸るような声が出そうでしたが、それも無理になりました。
そして、僕は少し目を開けました。
枕元に足が見えました。
白い服を着ているのは分かったのですが、角度的に男性か女性かは見えませんでした。
しばらくしてから、僕は身体が動くようになりました。
もう、誰もいませんでした。
親は家にいたのですが、僕の部屋には来ていなかったそうです。
あれは誰だったんでしょう。