今日の怪談

あれは忘れもしない、高校3年生の夏休みのある1日でした。
その翌日に学校説明会があって、僕は早く寝ようとしていました。
でも、眠れません。
外では車の通りもなくなってきて、静かになっていました。
そんなときでした。
外から子供の笑い声が聴こえました。
時間は午前1時過ぎ。
こんな時間に小さな子供が外で遊んでるのか?と思っていました。
それでも気にせず、僕は寝ようとしているとき。
僕は金縛りになりました。
身体が動かない。
声も出ない。
外から子供の声だけが聴こえる。
やがて、子供の声が僕に近づいてきました。
その笑い声は、僕の耳元までやってきました。
僕は恐る恐る目を開けました。
でも、誰もいませんでした。
しばらくして、子供の声は聴こえなくなりました。
僕の身体も動くようになりました。
そして、外からは今まで黙っていたかのように蝉が鳴き始めました・・・。
・・・あのときは、本当に怖かったんです。